あらたなる幕開け

(映画の演目、パンフレット、雑誌の内容にふれています)

 

あらためて「滝沢歌舞伎ZERO 2020 The Movie」公開、そして大ヒットおめでとうございます。

Snow Man9人がたくさんの情熱と思いをのせて届けてくれた作品を、わたしも自分なりにていねいに受け取りたいと思って何度か映画館に足をはこびました。今だからこそ感じられることはきっとたくさんあるはずで、せっかくなので記録に残しておこうと思います。深澤くんが出演してる演目を中心に心に残ったことをまとめました。

ちなみにわたしが初めて滝沢歌舞伎にふれたのは2019年の滝沢歌舞伎ZEROのDVDです。なので知識自体がほとんどないし、解釈違いなところもあるかもしれないのでぜひこんな見方もあるよっていうのを共有してもらえるとうれしいです。

でも映像でしか見たことないっていうところでは、わりとすんなり映画でも楽しめたのかもしれない!

 

 

1.ひらりと桜

何回見てもこの曲のイントロで鳥肌が立っちゃう。Snow Manがこの滝沢歌舞伎の舞台に立つことにいかに情熱をそそいでいて、心の底から誇りに思っているかがひしひしと伝わってくる。

実はわたしがひらりと桜に出会ったのは去年の夏の音楽の日。初めて聴いた時からなんていい曲なんだろうと一瞬で聴き惚れました。嵐目当てで録画してたはずなのに、この曲ばっかり何度も見返してた。惹きつけられた理由はもしかすると曲の好みだけじゃなくて、いま自分がSnow Manを応援してることにつながるものがあるのかもしれないな、なんて今となっては思ってます。

わたしはこの曲を歌う阿部くんの表情がたまらなく好きです。Snow Manのことが気になり始めたころにもう一度音楽の日のパフォーマンスを見返したとき、今まで全く気にとめてこなかった阿部くんの表情に心奪われました。こんな表情で歌うひとがいるんだっていう驚きに近かったのかも。舞台に立って、歌って踊ることが本当に楽しくて仕方ないっていう気持ちをこちらにめいいっぱい伝えてくれて、これから始まるステージへの高揚感を共有してくれるところ、うまくいえないけどすごくすごく「プロ」だなと思いました。だから今回の映画でもその表情が見れてとってもうれしかった。

この曲を聴くとわたしは、これからもSnow Manが『新たなる幕開けだ』と高らかに歌い続けられるようにと願ってしまうよ。

 

 

2.九剣士

冒頭、康二くんが刀に手をかけたときの音がすごく印象的。いよいよ始まるんだって、ぱりっとした緊張感がはしるのにしびれます。

深澤くんが敵を斬る直前ににやってすることろ、最初見たときあまりにびっくりしちゃってしばらく放心状態になりました……こんな表情するんだ…って忘れられなかったです。何回見ててもこの一瞬におもわずため息がでちゃう。

九剣士がそろったときに、敵の間からわずかに見える深澤くんの表情もすごくすごく好きなのでぜひ見てほしいです。

もちろん戸板倒しも。DVDで初めて見たときに全然しらない深澤くんがそこにいて、思わずたじろいでしまったのをはっきり覚えています。あの張り詰めた空気を制している姿はかっこいいなんて言葉ではもったいないくらい心に刺さったので、スクリーンで見られてうれしかったです。

最後の阿部くんには心臓つかまれちゃった……この演目康二くんに始まり、阿部くんで終わるけど、なかなか殺陣とか戦いのイメージとは対極にいるふたりがフューチャーされるからこそ、より戦いの壮絶さというか生々しさみたいなのが際立つのかなと思ったり。

ちなみにこの部分、阿部くんがほかの八剣士も倒してしまったんじゃないかって言ってる方がいらっしゃってとってもぞっとしました…(どこで見かけたのか忘れてしまったので、こんなふうに紹介させてもらってすみません)

 

 

3.変面

今まで変面というものにふれる機会がなかったのでどんなふうにして見るのが正解なんだろうっていうのがずっと自分の中にあったんだけど、新しい見方を教えてもらえたのでとっても楽しめるようになりました。

輪になって面を変えるところの目黒くんのなめらかな手のおろし方がわたしはとっても好きでした。表情で演じられないぶん、指先にまで行き届いた表現力が必要なんだなって気づいたので次回からはもっとそこに注目して見たいな!

あとは衣装のマントを翻すのがすごくかっこいい。和をテーマにした作品の中ではすこし異色の演目だけど、その世界にいざなってくれるのがあのマントだと思う。

 

 

4.Maybe

過去の悲しみから恋ができなくなってしまった主人公。彼の中にはふたつの気持ちがあって、その気持ちをラウールさんがダンスで、深澤くんと阿部くんが歌で表現してるのかなと思っています。ふたりが表現しているのが過去の悲しみ、ラウールさんが表現しているのが溢れ出る『君』に対する恋心。

ラストのサビ前にふたりがラウールさんの方を見つめるような場面があって、サビではふたりもダンスに加わるけど、これは自分の中にある恋心をみつめなおしたとき悲しみや痛みをもこえる思いになったってことをあらわしてるのかなと思ったり。阿部くんがパンフレットで「僕らふたりの中にあるストーリーを感じてもらいたい」と言っていたので、わたしなりに歌詞を見ながら少し考えてみました。

メンバーカラーの照明もすこしくすんだ、もやがかかったような色で、ふたりの表情の儚さも相まって揺れ動く主人公の気持ちが際立っているように感じました。

V6 Maybe 歌詞 - 歌ネッ

(はじめて見たとき、深澤くんがあんまりにもかっこよすぎて全然見れなかったのはここだけのひみつで…3回目ぐらいからちゃんと見れるようになりました。ちなみにわたしはMaybeのために下手側の席を選んでいます)

 

 

5.My Friend

ラウールさんが星空の魔法をかけて始まるのが好き。幼なじみである渡辺くんと宮舘くんが同じグループのメンバーとしてデビューを果たせたこと、無限にある星のなかからふたつの光が選ばれて今かがやいているんだなあと、運命的なめぐり合わせに思いをはせました。

 

 

6.組曲

わたしが初めて滝沢歌舞伎を見たとき「命が燃えてる音がする」って表現したけれど、それを象徴してるのがこの演目だと思う。「キツイ演目」とみんなが口をそろえて言うだけあって、その過酷さは見てるこっちまで息が苦しくなる。

わたしは映画館でみたとき、なぜかすごくすごく「美しい」って感じました。滝沢歌舞伎には華々しい演目は数あれどこの組曲がもつ美しさって、「一瞬一瞬にもてるすべての熱量をそそいでいる姿」とか「心を揺さぶって訴えかけてくるような表情」なんだと思っています。演出では到底作り出せない、Snow Manが人生を、命を燃やした燃え殻がきらきらとかがやいて、きっとこの美しさをつくりだしてるんだと思う。

 

 

7.Black Gold

ラウールさんのソロパートで足元のアップになる部分、うっすらと水のたまってる場所を通ったあと地面に足跡がつくんです。演出なのか偶然なのかわからないところもふくめて、わたしはこの足跡に心をつかまれて、頼もしさすら感じました。今まで9人が残してきた足跡がこんなふうに大きな舞台につながっているんだろうな、これからSnow Manが歩んでいくなかでどんな道に足跡をのこしていくのかな、とかそんなことまで考えてしまうほどのパワーがこの足跡にはある気がする。 

 

 

8.花鳥風月

最初見たときからずっと深澤くんに視線を奪われっぱなしでした。もう本当にふしぎなくらい好き!なんでだろうね!

去年は衣装の華やかさがあったけど、今年はSnow Manのダンス自体の華やかさとかしなやかさがより生きてる感じがします。この演目だけ裸足で踊ってて、まるでSnow Manが地面から自然の力づよさを吸いとって踊ってるみたい。

見た後いつも日本に四季があって、Snow Manがいてくれてよかった~!って映画館で大の字になりそうになる。

 

 

9.鼠小僧次郎吉

雑誌で深澤くんが「お丸と深澤が近くなってきてる」と言ってたけど、このお丸さんと深澤くんの境界線がぼやけるところがいちばんの魅力なんだと思います。きっとお丸さんは深澤くんが演じているからこそ愛されるのだと思っていて、わたしは深澤くんの人柄がにじみ出るお丸さんのファンです。

 

 

10.エンドロール

LOVEの自撮り映像でカンパニーのみなさんを先に通してあげるところ、わたしは最初、主演なんだから前を歩けばいいのになんて思ってしまったんだけど、きっと主演だからこその気遣いなのかな。

 

「大変な現場だったから、少しでも息抜きできる空間にしたかった」とか「演劇班と映画班の橋渡しになった」とか、この映画をとりまくいくつものエピソードを通してみた深澤くんの姿もわたしのなかで忘れられない宝物になったし、また深澤くんのことを好きになりました。

 

 

何度見ても同じシーンで新鮮に感動できること、新たな発見や感情を抱えて帰れること、すてきな作品を届けてくださったSnow Manのみなさんにめいいっぱいの感謝を届けたいです。

来年はSnow Manと満開の桜が見られるように心からねがっています。